フェイククリーム材料比較 - 各材料の特徴
 
 
フェイククリーム材料比較 - 各材料の特徴
グレイスホイップタイプ  タミヤホイップの達人  シリコーンホイップ  クリーミィホイップミルク  建築用シリコンシーリング材  モデナ

材料による特徴の違いを知ろう!

次の写真を見比べて下さい。 (クリックで画像拡大)
使用した絞り口
使用した絞り口
どちらも同じ絞り口を使って絞りましたが、クリームのエッジの出方に違いがあるのがお分かりでしょうか? (※この2つのフェイククリームはメーカーが異なり、どちらもチューブタイプのため商品専用の絞り口を使わなければなりません。しかし、驚いたことに両方の商品の絞り口を比べて見ると、サイズ・形・規格ともに全く同じ物で、付け替えて共通で使うことができることが分かったのです。上の2枚の写真では大きいサイズ (花8切) を使って絞っています。)

このように、同じ絞り口でもどの材料を使うかによって仕上がりの印象が大きく変わります。ここでは次の写真にある4種類とそれ以外のものを合わせた6種類の材料を比べていきます。
ここで紹介する6種類ともクリアファイルの上で絞ると乾燥後簡単にはがすことができます。キーホルダーやバッグチャームなど強度が必要なアクセサリーにはモデナコスモスを水で溶いて作ったフェイククリームを使うことをお勧めしますが、強度のいらないもの、例えば、ネックレスやピアス、置物などにはその他の材料を使用するのが便利です。

1. グレイスホイップタイプ (ソフト)

安全性は高いけど・・・
4つとも同じ絞り口を使用
4つとも同じ絞り口を使用
粘土ベースで作られた真っ白なフェイククリームです。粘土としては柔らかいのですがクリームとしては固く、大人の私でも絞るのにかなりの力が必要で、絞ったクリームのエッジ部分はガタガタになりました。絞り終わったクリームが口金から離れず手で引きちぎらなければならず、左と中央のクリームはツノがちぎれた無残な形になりました。

次に、クラッカーにクリームチーズを塗るような使い方を試しましたが、これも慣れが必要のようです。要領よく作業しないと、塗り終わりにクラッカーに塗りつけたクリームがヘラに密着したまま付いてくるので、せっかく塗ったクリームもクッキーからはがれてしまいます。ベチャベチャとして手やヘラにくっつくことやクリームとしては固いことが原因だと思います。

湯煎で温めて柔らかくした後に絞るとよいという情報を得て実践してみましたが、それでも私には固くて絞りにくかったです。やり方が悪いのか、ドライヤーで温めても同じでした。着色もできますが、水を加えてはいけない材質のため非常に混ぜにくく扱いづらいのであまりおススメできません。^-^;

グレイスホイップタイプ
絞りやすさ絞り出しにかなり力が必要
真っ白 (アクリル絵の具や油絵の具で着色できるが固くて混ぜにくい)
乾燥後の硬さ弾力あり
耐水性なし
道具の水洗い乾燥前なら水洗いできる
埃の付着付着しにくい
手軽さ絞るときに絞り袋に詰めて揉み込む手間がいる
絞り口材質による制限はないが、絞り口が小さいものや細いものは絞りにくい
その他換気の必要性がなく安全
その他水を加えてはいけない
絞り出しにかなり力が必要
真っ白 (アクリル絵の具や油絵の具で着色できるが固くて混ぜにくい)
弾力あり
なし
乾燥前なら水洗いできる
付着しにくい
絞るときに絞り袋に詰めて揉み込む手間がいる
材質による制限はないが、絞り口が小さいものや細いものは絞りにくい
換気の必要性がなく安全
水を加えてはいけない

2. タミヤホイップの達人

手軽さならコレ!
専用絞り口の大 (花8切) を使用
専用絞り口の大 (花8切) を使用
マットな質感で軽さがあります。4色あるので着色の手間が省ける点はよいですが、絞った後のクリームは時間の経過とともに形状がくったりとなってくることや模様がはっきり出ないのが少し残念に思います。

タミヤホイップの達人
絞りやすさホイップクリーム自体は柔らかいのでチューブを適切に握れば絞りやすい (→ 適切な握り方)
ミルク、チョコレート、いちご、カスタード
変色しにくい
乾燥後の硬さ乾燥後もクリーミィホイップミルクほどは固くならず若干の弾力性がある
耐水性水性
道具の水洗い乾燥前なら水で洗い流せる
埃の付着付着しにくい
手軽さチューブタイプなので手軽
絞り口PP製 (付属品)
絞り口チューブタイプのため専用の絞り口を使うことになり、いろいろな形の絞り口を使用できない
その他臭いが少ない
ホイップクリーム自体は柔らかいのでチューブを適切に握れば絞りやすい (→ 適切な握り方)
ミルク、チョコレート、いちご、カスタード
変色しにくい
乾燥後もクリーミィホイップミルクほどは固くならず若干の弾力性がある
水性
乾燥前なら水で洗い流せる
付着しにくい
チューブタイプなので手軽
PP製 (付属品)
チューブタイプのため専用の絞り口を使うことになり、いろいろな形の絞り口を使用できない
臭いが少ない

4. シリコーンホイップ

模様にエッジをきかせたいときはコレ!
専用絞り口の大 (花8切) を使用
専用絞り口の大 (花8切) を使用
エッジをきかせたきれいな形に絞れ、見た目に重さと安定感があります。メーカーの商品説明にはマットな仕上がりと記載されていますが、若干ツヤがあり、本物のソフトクリームのようななめらかさがあります。チューブタイプなので手軽さはありますがチューブでは少し絞りにくく、私には建築用のシリコンシーリング材を絞り袋に詰めて絞る方がやりやすかったです。シリコーンなので埃が付きやすく黄変しやすいのが難点です。

シリコーンホイップ
絞りやすさチューブを絞るときに少し力がいる
白色だが真っ白ではない (時間が経つと黄変が目立つ)
乾燥後の硬さ弾力性がある
耐水性乾くと耐水性
道具の水洗いできない
埃の付着乾燥後でも埃が付着しやすく、除去しにくい
埃の付着 (付着した埃はセロテープなどで取り除く)
埃の付着 (乾燥前にベーキングパウダーやベビーパウダーなどをふりかけておくと乾燥後の埃の付着をある程度防げる)
手軽さチューブタイプで面倒な準備は不必要で、保管も簡単
絞り口PP製 (付属品)
絞り口チューブタイプのため専用の絞り口を使うことになり、いろいろな形の絞り口を使用できない
その他材質がシリコーンのため皮膚に付かないように手袋をはめて作業する
その他アルコール型のシリコーンなので嫌な臭いがしない
チューブを絞るときに少し力がいる
白色だが真っ白ではない (時間が経つと黄変が目立つ)
弾力性がある
乾くと耐水性
できない
乾燥後でも埃が付着しやすく、除去しにくい
(付着した埃はセロテープなどで取り除く)
(乾燥前にベーキングパウダーやベビーパウダーなどをふりかけておくと乾燥後の埃の付着をある程度防げる)
チューブタイプで面倒な準備は不必要で、保管も簡単
PP製 (付属品)
チューブタイプのため専用の絞り口を使うことになり、いろいろな形の絞り口を使用できない
材質がシリコーンのため皮膚に付かないように手袋をはめて作業する
アルコール型のシリコーンなので嫌な臭いがしない

5. クリーミィホイップミルク

リアルさにはコレ!

無着色
無着色
アクリル絵の具 (こげ茶色) で着色
アクリル絵の具 (こげ茶色) で着色
粘土製の水性クリームで、絞ったときの形状をそのままきれいに維持でき、仕上がりは軽くてマットな質感です。手持ちの口金を使っていろいろな形のクリームが絞れ、着色も自由なため、活用度が高くてよいですね。私のお気に入りです。ストラップやバッグチャームなどに使用する分には強度が弱いように思いますが、アクセサリーや飾りに使うにはとてもよいと思います。

クリーミィホイップミルク
絞りやすさ柔らかくてとても絞りやすい
白色だが真っ白ではない
(アクリル絵の具が馴染みやすく簡単に色付けできる)
乾燥後の硬さ固くなるがコスモスやモデナのような強度はない
耐水性乾くと耐水性
道具の水洗い乾燥前は水洗い可能
埃の付着埃は付着しにくく、付着しても簡単に払い取ることができる
手軽さ絞り袋に詰めて絞る手間がかかる
絞り口材質による制限がなくいろいろな形状の絞り口が使用できる
柔らかくてとても絞りやすい
白色だが真っ白ではない
(アクリル絵の具が馴染みやすく簡単に色付けできる)
固くなるがコスモスやモデナのような強度はない
乾くと耐水性
乾燥前は水洗い可能
埃は付着しにくく、付着しても簡単に払い取ることができる
絞り袋に詰めて絞る手間がかかる
材質による制限がなくいろいろな形状の絞り口が使用できる

6. 建築用シリコンシーリング材

安価な練習用にはコレ!

スイーツデコには臭いがきつくないアルコールタイプのものもありますが、ここでは臭いがきついといわれているオキシムタイプを使用しています。ただし、私が使用した商品はどれも臭いがきつくありませんでした。私の鼻がおかしいのか、最近の商品は臭いが改善されているのか分かりませんが…。
ホワイト
シリコ-ンシーラント NS 3500<br/>信越ポリマー (株) <br/>※NSはホームセンター「ナフコ」で販売されている専用型番のためネットの検索では出てきません
シリコ-ンシーラント NS 3500
信越ポリマー (株)
※NSはホームセンター「ナフコ」で販売されている専用型番のためネットの検索では出てきません
ダークブラウン
ボンドシリコンコーク (ダークブラウン) <br/>コニシ (株)
ボンドシリコンコーク (ダークブラウン)
コニシ (株)
クリア
シリコ-ンシーラント NS 3500<br/>信越ポリマー (株)
シリコ-ンシーラント NS 3500
信越ポリマー (株)
クリアを着色したもの
油絵の具 (赤) で着色
油絵の具 (赤) で着色
なめらかで絞りやすくツヤがあり、エッジのきいたきれいなフォルムに仕上がります。写真のように高さのある絞り方もできます。クリアやホワイトは時の経過に従って黄変が目立ちますが、ダークブラウンのように濃い色やアイボリーのようにもともと黄色っぽい色は目立ちにくいです。また、ホコリが付きやすいのでアクセサリーの使用にはおすすめできません。

ここで使用したホワイトは真っ白な色ですが、恐らく商品によって真っ白でないものもあると思います。クリアは半透明です。シリコンシーリング材を着色するときは油絵の具や油性インク、レジン用の着色顔料などがおすすめです。シリコーンは水性の着色料を使うとすぐに硬化し始め、フェイククリームが絞りにくくなるからです。ただし、絞り出す作業がなく早く硬化した方がよい寒天やゼリーを作るときはアクリル絵の具や水性インクでもよいかもしれません。ちなみに、タミヤアクリルカラーのクリヤーレッドで着色すると赤ではなくオレンジっぽく色付きます。→ 参照

シリコンシーリング材
絞りやすさ絞りやすい
ホワイト、ダークブラウン、アイボリー、クリアなど
ホワイトやクリアは時間が経つと黄変が目立つ (着色には油絵の具がよい)
乾燥後の硬さ弾力性がある
耐水性商品による
道具の水洗い不可
埃の付着乾燥後でも埃が付着しやすく除去しにくい
埃の付着白いクリームの場合は乾燥前にベビーパウダーやベーキングパウダーなどをふりかけることで乾燥後の埃の付着を防げる
手軽さフェイククリームとしては安価な材料で惜しみなく練習ができるという気軽さがあるが、絞り袋に詰めたり皮膚に付着しないように気を遣ったりする不便さがある
絞り口PPまたはPE製のものに限定されるためいろいろな形の絞り口を使用できない
その他有害なので使い捨て手袋をはめて十分な換気をしながら作業しなければならない
絞りやすい
ホワイト、ダークブラウン、アイボリー、クリアなど
ホワイトやクリアは時間が経つと黄変が目立つ (着色には油絵の具がよい)
弾力性がある
商品による
不可
乾燥後でも埃が付着しやすく除去しにくい
白いクリームの場合は乾燥前にベビーパウダーやベーキングパウダーなどをふりかけることで乾燥後の埃の付着を防げる
フェイククリームとしては安価な材料で惜しみなく練習ができるという気軽さがあるが、絞り袋に詰めたり皮膚に付着しないように気を遣ったりする不便さがある
PPまたはPE製のものに限定されるためいろいろな形の絞り口を使用できない
有害なので使い捨て手袋をはめて十分な換気をしながら作業しなければならない

7. モデナ (樹脂粘土)

強度と安全性ならコレ!

アクリル絵の具 (赤) でうっすらピンクに色付けしたクリーム
アクリル絵の具 (赤) でうっすらピンクに色付けしたクリーム
樹脂粘土のモデナを水で溶いて作ったフェイククリームです。水だけでなくスーパーヘビージェルメディウム を一緒に混ぜることでなめらかなクリームを作ることができます。上の写真にはスーパーヘビージェルメディウムは混ぜていません。クリームから作る手間が面倒ですが、乾燥後はそれなりに強度があるのでキーホルダーやバッグチャームなどにも使用できます。

モデナ
絞りやすさ絞りやすい
質感と仕上がりマット
白色 (真っ白ではない)
アクリル絵の具で着色すればよい
乾燥後の硬さ固い
耐水性乾くと耐水性
道具の水洗い乾燥前は水洗い可能
埃の付着簡単に除去できる
手軽さクリームを作ったり絞り袋にセッティングしたり面倒
絞り口材質による制限がなくいろいろな形状の絞り口をが使用できる
その他粘土で作っているので安全で色付けも自由
絞りやすい
マット
白色 (真っ白ではない)
アクリル絵の具で着色すればよい
固い
乾くと耐水性
乾燥前は水洗い可能
簡単に除去できる
クリームを作ったり絞り袋にセッティングしたり面倒
材質による制限がなくいろいろな形状の絞り口をが使用できる
粘土で作っているので安全で色付けも自由

→ ダイソーのフェイククリーム
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