くるみの作り方(成形1) - おもて面(前編)
 
 
くるみの作り方(成形1) - おもて面(前編)
作り方  実物の写真

型を取っておくと便利なパーツ

くるみの裏と表は形状が違います。ここではおもて面 (複雑な形の方) の作り方を紹介します。くるみは作るのが結構難しいパーツなので、まず原型物を作って型取り材で型を取っておくと、次回からはその型を使って複製できて便利です。
→ 裏面の作り方

あると便利な道具<br/>※下の2本はつまようじに待ち針を刺して作った道具
あると便利な道具
※下の2本はつまようじに待ち針を刺して作った道具
材料 / 道具
実物サイズ 1個分
  1. 1.5cm玉 (計量スプーン小1/3) or 1.7cm玉 (小1/2)

クルミの形をイメージする

成形する前に全体のフォルムをイメージしてみましょう!
くるみはチョウチョの形に似ています。くるみ中央の突起 (緑の楕円部分) がチョウチョの胴体とすると、胴体から左右に羽が生えているようなイメージです。

羽の上下が矢印の方向にすぼみ、、羽の先端は胴体より突き出ています。そして、全体的にモコモコした感じです。
→ 型取り用の原型を作るときの注意点
型取り用の原型物を作るときの注意点
モールドを使って複製したクルミ
モールドを使って複製したクルミ
原型物は乾燥時に縮むことを考慮して大きめに作りましょう。

くるみのおもて面は形状が入り組んでいるため、モールドを使って複製を作るときにモールドから粘土を取り出そうとするとひっかかって形が崩れてしまう原因になります。よって、原型物はひっかからないような形状に作って型取り材で型を取る必要があります。

おもて面の作り方

理解しやすいように、チョウチョの形になぞらえて説明していきます。もたもたしていると粘土が乾燥してしまうので手際よく作業して下さい。型取り用の原型物を作るときは樹脂粘土1.5cm玉 (計量スプーン小1/2) もしくはそれより若干多めの量で作るとよいと思います。 (※ここでは1.5cm玉の分量)

基本成形
くるみ1個分をアクリル絵の具の黄土色で薄く着色します。
※原型物を作る場合は着色しなくてもよいです
① くるみ1個分の分量から少量 (7mm玉) を取り分け、7mm玉の方は工程⑫で使うので乾燥しないようにラップに包んでおく
① くるみ1個分の分量から少量 (7mm玉) を取り分け、7mm玉の方は工程⑫で使うので乾燥しないようにラップに包んでおく
② 楕円形に平たく成形する
② 楕円形に平たく成形する
➂ 指で押さえて真ん中に山を作る (センターライン)
➂ 指で押さえて真ん中に山を作る (センターライン)
④ センターラインのすぐ両脇をストローで押さえ、センターラインの上下は指で押さえてつぶしておく
④ センターラインのすぐ両脇をストローで押さえ、センターラインの上下は指で押さえてつぶしておく
⑤ 指でつまんでセンターラインがとがるようにする<br/>※センターラインはチョウチョの胴体部分になる
⑤ 指でつまんでセンターラインがとがるようにする
※センターラインはチョウチョの胴体部分になる
⑥ 細工棒で上部を折り返す<br/>※写真は横から撮影
⑥ 細工棒で上部を折り返す
※写真は横から撮影
⑧ 折り返し部分と胴体とを道具や指でなじませる<br/>※折り返し部分の高さが横から見て高過ぎる場合は調整しておく
⑧ 折り返し部分と胴体とを道具や指でなじませる
※折り返し部分の高さが横から見て高過ぎる場合は調整しておく
折り返し部分と胴体が段差なくつながった状態
折り返し部分と胴体が段差なくつながった状態
⑨ 下側をつまようじで切り離し、胴体と羽に分ける
⑨ 下側をつまようじで切り離し、胴体と羽に分ける
⑩ お尻をちぎり胴体を短くする<br/>※ちぎった粘土は工程⑫で使うのでおいておく
⑩ お尻をちぎり胴体を短くする
※ちぎった粘土は工程⑫で使うのでおいておく
⑪ ちぎったところを指や道具で整える
⑪ ちぎったところを指や道具で整える
⑫ ⑩でちぎった粘土と①で取り分けておいた粘土を使って2つの楕円形を作る
⑫ ⑩でちぎった粘土と①で取り分けておいた粘土を使って2つの楕円形を作る
⑬ 2つの楕円形を羽の下側に取り付ける<br/>※指で水を塗ってくっつける
⑬ 2つの楕円形を羽の下側に取り付ける
※指で水を塗ってくっつける
⑭ 道具を使って接着した面をなじませる
⑭ 道具を使って接着した面をなじませる

次に左右の羽の縁に複数のひだを作っていきます。

⑮ 細工棒を寝かして羽の下に差し込んで垂直方向に起こし立体的なひだを作る
⑮ 細工棒を寝かして羽の下に差し込んで垂直方向に起こし立体的なひだを作る
くるみの基本形ができました!
くるみの基本形ができました!
次は細かい部分の形状を整えていきます。 → 続きを見る

実物を観察しよう!

↓ 以下は本物の写真です。クリックで拡大表示されます。参考にしてみて下さいね!
裏表
裏表
斜め横
斜め横
斜め下
斜め下
下
作り方
1 2 3 4 >
種の配列を知ろう!
 
イチゴの作り方(成形)
トッピングパーツとして出番が多いイチゴ。まるごとイチゴやカットイチゴ、へた付きイチゴなどトッピングバリエーションも豊富です。いちごには乾燥後に透明感が出る樹脂粘土..
成形方法
 
ドライクランベリーの作り方3
クランベリーの色味や明るさは着色方法によって変えることができますが、形の作り方、シワの付け方はすべて共通です。ここでは、形の作り方やシワの付け方を紹介します。..
筋の強弱がポイント
 
アーモンドの作り方
タルトやチョコなどによくトッピングされるアーモンド。作り方はとっても簡単です!完成したアーモンドをデコレーション時にカットしない場合は、無着色の..
成形と着色
 
ピスタチオの作り方
トッピングパーツとして使用すれば黄緑色がキレイなさし色になるピスタチオ。作り方はとっても簡単です。ここでは1.7cm玉(ピスタチオ4個分)の分量をまとめて着..
グレイスで作ろう!
 
スライスアーモンドの作り方
タルトやフロランタン(플로랑탱)、ケーキなどによくトッピングされるスライスアーモンド。作り方はとっても簡単です!ここでは、モデナよりカッ..
雑に作れるパーツ
 
クラッシュアーモンドの作り方
ケーキやアイスクリームなどによくトッピングされるクラッシュアーモンド。作り方はとっても簡単です!ここではモデナを使用して皮付きのクラッシュアーモンドの作り..
簡単に作れる!
 
カシューナッツの作り方
スイーツデコの堅果類で使われるカシューナッツ。制作には質感をつけやすいモデナやフリーリがおススメです。指でところどころ押さえて少しいびつに成形し、表面に軽くシワの質感をつ..
樹脂粘土偏
 
クッキーの作り方(HFシリコン型)
ここではたくさんあるHappy Futureのシリコン型の中からクッキー型を例に、シリコン型の使い方を説明します。モチーフによっては質感を付けなかったり乾燥後の色づけをしなかったりします..
エポキシレジン編
 
プリンの作り方(HFのシリコン型)
このシリコン型はHappy Futureの商品です。これを使ったプリンの作り方をスイーツデコ作家の永高真寿美(Eitaka Masumi)さんのブログ@)から許可を得て紹介しています。エポキシレジンでも..
レジン、エポキシ接着剤編
 
コーンアイスの作り方(HFのシリコン型)
このシリコン型はHappy Futureの商品です。これを使ったコーンアイスの作り方をスイーツデコ作家の永高真寿美(Eitaka Masumi)さんのブログ@)から許可を得て紹介しています。このページに掲..
1 2 3 4 >