粘土の保管方法と扱い方 - 保管に適したラップとは?
粘土の保管方法
ポリエチレン製とポリ塩化ビニリデン製のラップの違いとは?
日本のラップにはいろいろな素材のものが存在します。ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン (PP)など…。その性能の違いに、切れ味や耐熱性、密着性、空気やにおいの透過性などがありますが、ここで重要なのは空気の透過性です。「ポリエチレン」は空気が透過しやすく、「ポリ塩化ビニリデン」は透過しにくい性質。つまり、粘土の乾燥を防ぐためには「ポリ塩化ビニリデン」のラップで包んで保管することが望ましいわけです。ただし、すけるくんは「ポリ塩化ビニリデン」製のラップで包むと粘土とラップがくっついて不便なため、「ポリエチレン」製のものを使います。
日本の代表的な「ポリ塩化ビニリデン」製のラップに「サランラップ」や「クレラップ」がありますが少し値段がお高め。よって、日本の100円ショップにはありません。また、韓国の製品を見てみると、「低密度ポリエチレン(LDPE)」や「成形低密度ポリエチレン(LLDPE)」製が多いようです。「ポリ塩化ビニリデン(PVDC)」のものはありません。
粘土の扱い方と注意点
埃の話
トイレの手洗いの後粘土を触ると多くの繊維が粘土につきます。手を拭いたタオルの繊維が手に付いくからです。そうでなくても、冬に粘土を扱えばなぜかすぐ粘土に繊維がつきます。ピンセットで除去するのが非常に面倒でした。一体どうしてこんなに埃がつくのか?ところが、春になってからは以前ほど埃が付かなくなりました。なぜだか分かりますか?季節が変わり服装がかわったからです。冬はセーターを着ていたのでその繊維がおそらく犯人でしょう。できれば埃が立ちにくい環境をつくることが重要です。
完成した作品に繊維が付いていると目立ちます。そこに、ニスを塗ると埃をコーティングしてしまいもう除去できません。事前にセロテープやマスキングテープで除去するか筆で払い落として除去しましょう!
粘土同士の相性の話
以前、日本製の樹脂粘土である
コスモスに韓国製の軽量粘土
天使の粘土を混ぜてみたことがあります。コスモスは「乾燥後硬くて重い性質」、天使の粘土は「もろくて軽い性質」があるので、混ぜることで軽くて強い作品を作ろうと思ったからです。ところがとんでもないことに!粘土がベタベタになって非常に成形しづらくなってしまいました!調べてみると、コスモス (日清アソシエイツ製) に軽量粘土のハーティ (パジコ製) を混ぜて私と同じ目に遭った人がいましたね~。他社製品同士を混ぜるときは要注意!ただし同じ会社の製品同士でも相性の悪い粘土はあります。例えば、パジコのモデナシリーズがパジコ製の
石粉粘土 、油粘土、
ウッドフォルモとは相性が悪いように・・・。